今月中(…)には頂戴したリクエストの1本をアップしたいと思います。楽しいけど詰まって頭ねじきれそう。うーんうーん格好良くならないよー。
てなもんで、本日の雑記は三国関連の本の話をたたみます。適当に流してやってください。
拍手、ありがとうございました! 活力にさせていただきます~!
最近でもないけど読んだ本の感想でもないんですけどね。
個人的に面白かったので。2種ほど。
何かおススメがあったら教えていただきたいです。
『泣き虫弱虫諸葛孔明』 (酒見賢一/文藝春秋)
蜀民なあなたに、と薦められた1冊。以前書いた、ワイルド魯子敬さん漫画と一緒に 貸してくれた本。借りたのは文庫板のほう。これは色んな意味で度肝を抜かれました。笑
まだ殿に仕える前の段階で、泣き虫弱虫という点はなかったかな。でも、変人、という点はとっても表れていたと思います。奥さんになった黄氏も。すんごい似たもの夫婦だった。
新野の劉備組もすごかった。全身是胆と評された子守将軍な趙雲、あなたもか! っていう、ね。あの軍団の一味に加わってしまった徐元直の気持ちがよくわかる気分になった(笑)。これは、三国志は知らないけど、恋戦記で興味を持ったよっていう方は、気を強くもって楽しんでいただきたい1冊だと思います。
一番頑張ったで賞&可哀想で賞は、弟の諸葛均かな。嫁さんもらってまであれじゃひどい。笑
ちなみに、返すときに述べた私の感想の第一声は、「あの龐徳公はひどい」でした。
(※魯子敬さん漫画は「江南行」 佐々木泉/メディアファクトリー)
『諸葛孔明 時の地平線』 (諏訪緑/小学館)
これはわりと最近読んだ。文庫版のほう。
共に行動するのが士元、はわかるんですけど、華陀はなぜ? 星見も彼がよくして孔明に教えてあげるというのが多かった。ちょっと不思議な力というか、ここだけファンタジーな感じが入っているので、気になるひとは気になってしまうかも。
タメ口叩きたい放題の趙雲との友情?とか、かわいい英さん(黄氏)との甘酸っぱい話とか、しみじみしてみたり微笑ましかったりです。ああでも英さんは切ないよなあ……。
泣いて馬謖を切ることもなく、生ける仲達を走らせることもなかったわけですが、諏訪版三国志はこれでよかったんじゃないかなと思いました。たくさんのひとのたくさんの思いが交錯して、それでもそれでもと足掻く孔明はこの殿にしか受け止められない。夷陵後のやりとりは涙出る。
あ、殿はここでも素敵な殿でした。包容力があって懐がとても深い。……糸目だったけど。
そして仲達の好感度がグーンとあがりました。プロポーズは結局出来なかったのかしらね。